【6か月・離乳食初期の後半~7か月離乳食初期】量は?どんなものが食べれるようになるの?

はじめ、5ヶ月の月齢で離乳食を始めた赤ちゃんは、6ヶ月が初期の後半戦です。2回食が始まり、食べる量も食べられる食材も増えてきます。ですが、離乳食開始1カ月が過ぎ2回食になったときの量ってどのくらい増やせばいいの?どんな食材を増やしていけばいいの?と疑問だらけです。そこで今回は、あかちゃんの離乳食初期の後半の量と注意点なども紹介していきたいと思います。

どのタイミングで移行していくの?

「離乳食を始めてから2ヶ月を経過した」「上手に飲み込めるようになった」「お粥だけでなく野菜や魚も食べ始めた」など、ママが次のスマップに進めそうだなと感じたときが、離乳中期へ移行のタイミングです。食材の大きさを変えたり、新しい食品を増やしたりと、少しずつ変化をつけられるといいですね。

どのくらいの量を増やすの?

結論から言うと「急に増やさない」ということです。昨日まで1回食だったわけですから、お腹がビックリしないよう、2回目の食事は1回目より少なめにしましょう。例えば初日は、1回目はこれまでと同量、2回目は1回目の1/4の量。赤ちゃんの体調と食べ具合を見て、日にちをかけて1回目と同量にしていきます。

【6ヶ月の離乳食、大さじの量】

  • 10倍かゆ 大さじ3弱
  • 野菜 大さじ1強
  • 豆腐 大さじ2弱
  • 魚 小さじ2

7か月の離乳食、大さじの量】

離乳食、大さじの量
7倍かゆ 大さじ5強
野菜 大さじ2
豆腐 大さじ2強
魚/肉 大さじ1

そして、7か月になったぐらいから少し歯ごたえをあるメニューを取り入れてみましょう。固さの目安としては、「舌でつぶせる固さ」です。調理したものをすりつぶして、スプーンですくいあげ、傾けたときにポタポタ落ちる程度の固さを心がけましょう。

ミルクの量は?

離乳食とミルクの栄養の対比は1:9~2:8です。

まだまだミルクでの栄養が大半の6カ月の赤ちゃんです。離乳食とミルクの栄養の対比は1:9~2:8。ミルクをメインで考えてOKです。ミルクの量はメーカーによって少し違いますので、ミルク缶に書かれている目安量を参考にしてください。平均の量は1回200~220ml、回数は5回です。

7か月になっても離乳食のあとには、母乳やミルクを追加しても大丈夫です。量には個人差がありますので、ミルクの量や回数を加減してください。
おおまかな目安としては、離乳食を1日2回、母乳または飲ませている粉ミルクメーカーの規定量を守り、1回200~220mlを1日5回程度です。5回のうち2回は、食後にあげても構いません。この時期になると、離乳食からとる栄養素も大切になってきますので、1日の離乳食の摂取量を考えながら、炭水化物、たんぱく質、ビタミンなど、栄養バランスが偏らないメニューを作ってあげてくださいね。

離乳食(2回食)の1日

06:00 授乳
10:00 授乳+離乳食
14:00 授乳
18:00 授乳+離乳食
22:00 授乳

母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげてOKですが、このほかに授乳のリズムに沿って飲ませましょう。1日2回食は、赤ちゃんがより多くのメニューを楽しむとともに、食事のリズムをつけていく意味もあります。
毎日、できるだけ決まった時間に離乳食を食べさせてみてください。「泣いたから」「あやすために」といった理由で間隔に関係なく飲ませるのではなく、睡眠、あそび、離乳食などの生活のリズムを整え、時間をある程度決めて飲ませるのがいいでしょう。粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、飲ませている粉ミルクメーカーの規定量を守り、1回200~220mlを1日3回、離乳食後は140mlを午前と午後の2回あげましょう。

離乳食のあと、すぐに母乳が飲めないときは、1時間くらいして飲めるようでしたら飲ませます。離乳食をたくさん食べて、食後に母乳を飲まないようでしたら、離乳食の量は加減して、食後に母乳を飲めるくらいの量を食べさせてあげるよよいでしょう。

離乳食の形の変化

急に食べ物の大きさや固さを変えると、すんなり受け入れてくれる赤ちゃんもいれば、ビックリして食べられなくなる赤ちゃんもいます。赤ちゃんがビックリしないように進めるにはどうすればいいでしょう?

●おかゆの場合

おかゆは徐々に水の量を減らしていきます。例えば、初期から中期に移行する場合は、 10倍がゆから7倍がゆにいきなり変えるのではなく、徐々に7倍がゆにしていくと赤ちゃんも食べられるようになることが多いです。

10倍がゆ ⇒ 9倍がゆ ⇒ 8倍がゆ ⇒ 7倍がゆ

このように少しずつ進めていくとママも赤ちゃんも準備ができていいですよね。

●おかずの場合

食べ物の大きさを徐々に変えていきます。例えば生後7〜8カ月は3〜4ミリ角くらいのみじん切りが適切と言われていますが、慣れないうちは1〜2ミリ角から初めてみるのも手です。

裏ごし ⇒ 裏ごしにみじん切りを混ぜる ⇒ みじん切り

上記のように裏ごししたものに混ぜて与えることで、いきなり固形のものだけを与えるよりも赤ちゃんが食べやすくなりますよ。

注意すること

  • 新しい食品は午前中に、慣れた食品は午後にあげましょう。
  • 2回目は、1回食の1/3量から始め、徐々に増やします。
  • 形態はなめらかにすりつぶした状態のまま徐々に食品の種類、量を増やします。
  • 母乳育児の場合、生後6か月頃から鉄欠乏を生じやすくなるため、鉄を含む食品を取り入れたり、ミルクを離乳食の素材として利用しましょう。
  • アレルギー物質は気を付けて与える。

アレルギーはどんな食材でも起こる可能性がありますが、発症例の多い食材・発症例は少ないが重篤な症状になりやすい食材が存在します。

食物アレルギーの『7大アレルゲン』とは?

食物アレルギーを引き起こす原因となる食材としては、卵、牛乳(乳製品を含む)、小麦、そば、落花生(ピーナッツ)、えび、かには特に注意すべき食材とされており、7大アレルゲンとも呼ばれています。

卵と牛乳(乳製品)、小麦は食物アレルギーの症例数が多く、そばや落花生はアレルギー症状が重篤になることが多く、消費者庁により商品表示が義務付けられています(注2)。

成分表示が義務付けられている食材

卵、乳および乳製品、小麦、落花生、えび、そば、かに

赤ちゃんにとっては、卵・牛乳・小麦が3大アレルゲン

中でも、離乳食期をの赤ちゃんにとって注意が必要なのが卵・牛乳(乳製品)・小麦で、特に鶏卵は0歳児の食物アレルギーの約60パーセンチ、1歳児の約45%を占めています(注3)。

反対に、7歳以上の学童期以降は、卵アレルギーを発症する割合は減少傾向にあり、その代わり、甲殻類やそばなどのアレルギーが増える傾向にあります。

その他の注意すべき食材

7大アレルゲンの他にも、アレルギーを引き起こしやすい食材は、消費者庁により、成分表示することが推奨されています。

残念ながらこちらは、義務ではありませんので、記載がない場合もありますが、加工食品を購入するときは確認してみましょう。

成分表示推奨されている食材

いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、カシューナッツ、バナナ、やまいも、もも、りんご、さば、ごま、さけ、いか、鶏肉、ゼラチン、豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、まつたけ

推奨されている食材をみると、バナナやリンゴ、オレンジ、ももなど、赤ちゃんの離乳食に取り入れやすいと考えられがちな果物も多く含まれています。

果物による食物アレルギー発症の件数自体は少ないですが、果物や野菜などもアレルギーの原因物質となり得るという点は理解し、初めて与える際は、他の食品と同様に、少量ずつ与えてください。

アレルゲンの食材の与え方

栄養面は気にせずに1種類ずつ試そう

10倍がゆや人参をヨーグルト状にすりつぶしたものから食べさせます。
新しい食材を試すときは、1さじずつ、1日1種類までにして、病院受診の可能性も考えて、平日の午前中に与えるのがオススメです。

タンパク質は早くから食べさせる必要はない

離乳食の本などでは、離乳食初期に白身魚は食べさせても良いとされています。ただし、白身魚はリスクが少ないとはいっても、タンパク質を多く含む食品です。

食物アレルギーは、食品の中のタンパク質がアレルゲンとなりますので、血縁者に重度のアレルギー体質の方がいる場合は、体への負担を考えて、まだ食べさせないという選択もありです。初期は食事に慣れることが目的ですので、焦って食べさせる必要もありません。

食べさせる場合は、お米や野菜などに慣れてから、カレイやひらめなどが脂肪分も少なく、胃腸への負担も小さい魚を選びましょう。新鮮なお刺身を購入し、ゆでてすりつぶせば、調理も簡単なのでオススメです。

食事日記をつけよう

離乳食を作るときは、食事日記をつけておくことをオススメします。もしも湿疹や肌の赤み、嘔吐などのアレルギー症状が出たときでも、食事日記を書いているならどの食材が原因になったのか予想がつきやすくなりますよ。食事日記をつけることはこれからでもおそくはありません。5か月から6か月の離乳食初期にに代わっても焦ることはありません。赤ちゃんその子一人の成長にあわせてあげていってあげましょう!