【2020年美容】話題の漢方ダイエットって知ってる⁈漢方の効能と効果

食事療法、運動、サプリメント…。様々なダイエットを試してはリバウンドを繰り返してはいませんか?また、運動をしても食事の量を減らしてもなかなか痩せない…。なんてことはありませんか?こんなに努力しているのに、どうして痩せないのでしょう?それは、太った原因が人それぞれだからです。自分に合ったダイエット方法がわかれば、もっとスムーズにダイエットができるはず…。

そもそも太る原因5つとは

太る原因①:汗をかく運動をしない

中年太りで体脂肪が増えてくる理由は、生活代謝が減っているからです。例えば、仕事中心の生活で食事や掃除などを簡単に済ませていると、日常の中で体を動かしてエネルギーを消費する機会が減ってきます。

そのため、積極的な運動がダイエットに効果的なことは一般的にも認知されていることですが、それは単に消費カロリーを増えるからではありません。

運動は年齢とともに衰えてくる筋肉を維持できる唯一の手段だからです。筋肉が増えると基礎代謝量も多くなるため、毎日の代謝による消費カロリーの増加が見込めます。

筋肉が徐々に老化していくと基礎代謝量も減っていきますが、胃の大きさはそれに比例して小さくなるわけではないですし、栄養吸収力も衰えないために、自然と摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまいます。

このように男女問わず25歳や30歳を過ぎても、定期的な運動しない状態では、生活代謝と基礎代謝が減少して、脂肪が増えることは確定的です。

そのため「筋肉トレーニング=基礎代謝の向上」と捉えて、特に30歳を超えてからのダイエットは、運動不足で落ちた筋力を元に戻すことを目指しましょう。ランニングやエクササイズで体全体の筋力を少しずつ上げていったり、ウエイトトレーニングも効果的です。

太る原因②:体重を頻繁に計測しない

ダイエットする人で「毎日体重計に乗る人は約5.4kg痩せたことに対して、毎日体重計に乗らない人は約1.8kgしか痩せなかった」ということがアメリカのミネソタ大学の研究でわかりました。

常に体重や体脂肪を日々確認するのみでも、それがカロリーを制限する意識に変わります。

これは習慣の1つです。他にも「太った友人や知人と一緒にいると太りやすい」ということが研究でわかっています。1万2000人の32歳以上を調査した結果、太った友人、兄弟、パートナーを持つことによって、自分が肥満になる可能性は37~57%も上昇していました。

これは食事による摂取カロリーと運動による消費カロリーが似てくるということです。ただ、ダイエットでは他人のせいではなく、自分の意識が大切であることに変わりありません。

太る原因③:食生活が不規則である

テレビを見ながら、パソコンをしながら、ゲームをしながらといった食べ方は、食べる行為を脳が正しく認識できません。きちんと噛まないで食べることも同様であり、いつもより多くの量を食べてしまいます。

早食い、退屈、ストレスも太る原因の1つです。早食いでは脳が満腹のシグナルを伝達するまでに15~20分はかかるため、早く食べると満腹感を感じる直前まで余計に食べてしまいます。

退屈ではいつも食べ物が近くにあって、手が空いてしまうと、何か食べる癖ができやすく、食べる量が増えやすいです。ストレスはお腹を満たすことで感情が落ち着くため、発散するために過食をしてしまいます。

逆に月に何度か食事を抜いてしまうことも太る要因です。空腹をいつもより強く感じやすくなり、特に朝食なしで夕食ありの人は、夜に近い食事であるほど栄養吸収力が高まるため、太りやすいです。

太る原因④:カロリーを考えていない

食品のカロリーについての知識が不足していて、カロリーコントロールができていない人は太りやすいです。頭で理解をしていないと、1日に必要な摂取カロリーを超えてしまいがちになり、体重を維持をすることは難しくなります。

例えば、料理をする時間がないからファストフードに頼ってしまうと、体重を増加させる原因になります。ファストフードは飽和脂肪酸が高く、繊維質の低い食事です。この場合はカロリーや栄養が脂肪へと変わりやすいです。

太る原因⑤:体脂肪を意識していない

よく「太っている人=体重が多い人」と認識されていますが、同じ身長と体重にもかかわらず、スタイルが違う人たちもいます。これは体脂肪率や筋肉量が異なるためです。脂肪の体積は筋肉の約2.7倍もあり、皮下脂肪や内臓脂肪が多い人ほど太って見えます。

と代表的な5個の原因をあげてみましたが皆さんはどう

身体の根本から、体質改善を!!

漢方のダイエットとは、体質に合わせて選定された漢方薬を飲むことによって根本から体質改善を図るというもの。

「気・血・水」の流れを整え、内臓が潤滑に働き、、人間が本来持っている自然治癒力を高めることで代謝が良くなり、排泄も滞りなく進むため、結果痩せるということです。

特に無理なダイエットを繰り返した身体は、代謝能力が衰えています。

身体を一旦リセットするために漢方ダイエットをしてみませんか?

ダイエットとは

ダイエットのもともとの意味は食事療法にあります。食生活の乱れによって生じた余分なものがたまると、さまざまな不調が起こります。

ダイエットの基本は、摂取カロリーを減らし、消費カロリーを多くすること。しかし、その前に大切なのが身体のバランスです。バランスが乱れると代謝が悪くなり、必要以上に水分や脂肪を溜めこんでしまいます。

太りにくく、痩せやすい身体づくり

漢方で考えるダイエットは、通り抜けの強化になります。

【食べて必要なものを吸収し、いらないものを排泄する。】

この一連の流れの中で、詰まっている状態を作りやすい人は太りやすく、流れがいい人は太りにくい体質といえるでしょう。

通り抜けを強化することが、痩せやすい身体づくりにつながり、結果として体重が調整され自分の理想体重に近づくことになります。

気の通りが悪い時を、気太り
血の通りが悪い時を、血太り
水の通りが悪い時を、水太り

といいます。

それぞれの特徴は...?

気太りの特徴は、ストレスが多く暴飲暴食気味で、お腹が張っている太鼓腹タイプ。

体重の増減が激しくイライラしやすい傾向があります。

血太りの特徴は、血行が悪く冷えやのぼせがあり、目の下のクマやシミが気になるタイプ。

更年期や婦人科のトラブルなどホルモンバランスが乱れている傾向があります。

水太りの特徴は、体力がなくむくみやすいぷよぷよタイプ。

胃腸の働きが悪い方や雨の日に体調が悪く、身体が重だるく感じる傾向があります。

漢方体質改善プログラム

プログラム①:自分の体質を探る

  • ・どのように太りやすいのか、太ることで他の不調はないか、自分の体質を振り返る
  • ・体重増加や体質が作られた経緯を振り返る
  • ・漢方の智恵を使って、自分の体質を知る
  • ・漢方薬服用中は、改善された体質、改善しづらい体質を振り返り、更に深く自分の体質を探る

プログラム②:体質改善の実践

  • 自分の体質や不調にあった漢方薬を服用する
  • 早く体重の変化を出したい場合は、漢方薬と一緒に、普段の食事に食養生のエッセンスを摂り入れる
  • 体調が良くない場合は、更に正氣(病を正す力)を高め、正氣を弱めるマイナスを打ち消す取り組みをする

プログラム③:体質改善の継続

  • 太りやすく痩せにくい体質をつくっている生活を、心、食事、運動、休養、環境の5つの要素で理解する
  • 最初は漢方薬の力を借りて体質改善を行い、少しずつ、生活改善による体質改善へ移行する
  • 体重の増減が安定するまで、体調と生活を見直しながら体質改善を継続する

それぞれのタイプで使われる漢方は?

気太り → 大柴胡湯(ダイサイコトウ)

血太り → 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

水太り → 防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)

混合太り → 防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

       加味逍遙散(カミショウヨウサン)

などがあります。

※漢方は、痩せ薬ではありません。身体を整える役割になります。強い下剤が入ったものもあるので、使用の際はきちんと自分の身体に合った漢方薬を選んで使用してください。

それぞれの漢方薬の特徴は?

大柴胡湯(ダイサイコトウ)

肝臓での脂質代謝を改善する働はたらきがあるので、肥満症や常習便秘の改善薬とされています。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

滞った「血(けつ)」のめぐりを良くし、のぼせや足冷えなどを感じる方の生理痛、月経不順、月経異常などの改善薬とされています。

防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)

消化吸収を助けながら、余分な「水(すい)」を取り除き、全身の機能を高める薬とされています。

防風通聖散(ボウフウツウショウサン)

肥満症・便秘・ニキビ・代謝アップ・お腹周りの皮下脂肪・肩こり等への効果効能が認められた改善薬とされています。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

交感神経が興奮した事によるイライラ、不眠症などの中高年女性の神経症状によく用いられます。自律神経を調節し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進させる効果がある漢方薬です。

漢方には副作用はほとんどなく、安心なのです。費用は漢方の種類や購入方法によって異なりますが、一般的には一か月あたり300~1000円程度のことが多いようです。

【漢方 ダイエット】どんな人におすすめ?

「痩せる効果あり」と謳われているサプリや薬もありますが、身体に有害な成分が含まれた粗悪品も多く出回っているので安易に手は出さないようにしましょう。過去に中国製の「やせ薬」による死亡例もあります。

漢方の服用はこんな人におすすめ!

・運動が苦手、運動する時間がない
・脂肪分や糖分が多いものを多く食べてしまう
・むくみがひどく、膝などにも痛みがある
・できるだけ楽にダイエットしたい
・身体の内側から体質を改善したい
・冷え性である

漢方には副作用がほとんどありませんので、安心して飲むことができますのでおすすめです。

漢方ダイエットをはじめる人におすすめの漢方

お腹の周りについた脂肪が気になる…。

仕事が忙しくて食生活が不規則…。

運動をする暇がない…。

そんな方々にお勧めなのは、防風通聖散です。

ここで防風通聖散について少し解説をしていきます。

●防風通聖散に含まれる成分

防風通聖散は18種類の生薬からなる漢方薬です。

具体的には…

防風(ボウフウ)、芒硝(ボウショウ)、麻黄(マオウ)、大黄(ダイオウ)黄笒(オウゴン)、石膏(セッコウ)、白朮(ビャクジュツ)荊芥(ケイガイ)、連翹(レンギョウ)、桔梗(キキョウ)、山梔子(サンシシ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、薄荷(ハッカ)、滑石(カッセキ)、生姜(ショウキョウ)、甘草(カンゾウ)が配合されています。

この生薬の中でも特に重要な働きをするのが麻黄、山梔子、大黄です。これらは、脂肪の燃焼や便秘の解消に大きな役割を果たしています。

防風通聖散を飲むだけでダイエットができる?

防風通聖散には一定の脂肪燃焼効果はあるものの、飲んだらすぐに痩せられるという魔法の薬ではありません。防風通聖散が体質によく合う人であれば、服用しているだけで体重が減っていく場合があります。

ただし、多くの人はダイエット効果を得るためには、防風通聖散の服用と一緒に」食事量を見直したり、適度な運動をすることも必要になります。防風通聖散を飲んでいるから油断して、普段よりも食事量を増やしたり、運動をしなくなったりすると逆効果になる可能性があるので十分に注意してください。

病院で処方される防風通聖散と市販の防風通聖散の違いって何?

防風通聖散は市販薬以外にも、病院で処方してもらうことも可能です。

肥満外来などを受診して医師が肥満症や便秘症の治療が必要だと判断したら防風通聖散が処方されることがあります。

ただし、これは医師の判断でに委ねられるため、必ずしも防風通聖散を処方してもらえるとは限りません。

防風通聖散では以下の副作用が起こる可能性があります。こうした症状は飲み始めに生じやすい症状とされており、通常は服用を続けてるうちに治まってきますが、症状が続いたり悪化するようでしたら服用を中止し、医師、薬剤師、登録販売者などの専門家にご相談ください。

1.発疹、かゆみ

2.不眠、発汗過多、頻脈、全身脱力感、精神興奮

3.食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢

4.排尿障害

また、防風通聖散ではごくまれに間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、黄疸、腸間膜静脈硬化症など、重大な副作用が起こる場合があります。服用中に発熱、セキ、呼吸困難、脱力感、四肢痙攣、麻痺などの症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し医療機関を受診するようにしてください。

漢方ダイエットの正しい方法

ここでは漢方ダイエットを行う上での正しい方法、すなわちいつどのように漢方薬を飲めばよいのかをご紹介します。

漢方薬は基本的に食前か食間に飲んで下さい。食前とは食事の前のことで、この時に飲むことで漢方薬の成分が早く体に吸収されます。空きっ腹にアルコールを入れるとすぐに酔っちゃうのと同じ原理です。

また食間に飲んでも構いません。勘違いされる人もいますが、食間とは“食事をしている間”つまり食事中という意味ではありません。“食事と食事の間”です。これも食前と同じで、漢方薬の成分が早く体に吸収されることに由来します。

次に漢方薬を飲む際の注意点です。飲む際は水で飲むようにしましょう。ジュースなどで飲んでしまうと漢方薬の成分と反応して、効果が変わってしまう可能性があるためです。

漢方ダイエットの注意点

次に、漢方ダイエットを行う上での注意点をお示しします。まず漢方の効き目は遅めということです。

普通の薬ですと、飲んで直ぐ聞く場合がほとんどです。咳止めなんかだと飲んで10分か20分もすれば効果が現れてきます。また効果も強めです。しかし、漢方薬の場合は飲んでから効果が現れる期間は長めです。

もちろん、飲んで直ぐに効果が現れる漢方薬もありますが、継続的に何ヶ月も飲んでゆっくりと効果が現れてくることもあります。この事はしっかりと理解しておく必要があります。効果が現れないから飲むのをやめてしまったなんてことが無いようにしましょう。

また、漢方ダイエットには特別な食事制限や運動は必要ありませんが、だからと言って暴飲暴食をしたりゴロゴロ横になっているだけで良いということではありません。いくら漢方薬を飲んでいても暴飲暴食をすれば太ります。運動しなければ不健康です。特別に食事を制限する必要はありませんが、バランスの良い食生活を送ることにデメリットはありません。この機会に自身の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか?漢方ダイエットにも様々な種類があり、自分にあったダイエット方法は見つかったでしょうか?

例として取り上げた【防風通聖散】は市販薬としても販売されているため手軽に始める肥満対策としてお勧めの漢方薬といえるのではないでしょうか。また、一方で、漢方薬の効果は飲む人の体質にも左右されるため、人によっては思うような効果が得られない点には注意してくださいね。

効き目が実感できなかったり、副作用が疑われる場合は、医師、薬剤師、登録販売者」等々の専門家に必ず相談してください。

肥満の改善は薬を服用するだけではなく、しょく生活の改善や運動習慣

見直しも重要なことはきちんと頭に入れておいてくださいね♬