夏といえば見た目も涼しげなわらび餅ですよね。ふるふると柔らかな食感とすっと消えゆく口どけが魅力的なわらび餅。わらび粉を練り上げて作るシンプルな和菓子だからこそ、材料やレシピによって大きく味わいが異なり、お店ごとの違いを楽しむのも醍醐味の1つです。今回は全国の絶品わらび餅を紹介していきたいと思います。
今さら聞けないわらび餅って?
わらび餅は、名前の通り山菜の「わらび」の根から取り出したデンプンを乾燥させたものに水と砂糖を混ぜてこねたものです。
【歴史】
始まりは平安時代、京都や奈良を中心に作られ始めたとされています。醍醐天皇の好物だったという言い伝えもあります。当時のわらび餅は、丸い形の中に餡が入っているのもので、お茶席用の贅沢な菓子でした。
その後鎌倉時代に中国から茶道や点心が伝来し、わらび餅がお茶菓子や点心として洗練され、現在のわらび餅の姿になったのだとか。
けっこう古くから、日本人のお茶菓子などとして楽しまれてきたんですねぇ。
~製法~
わらび粉に水と砂糖等を混ぜる。
火にかけてデンプンを糊化させる事でドロドロにする。
これを常温で10分くらい冷ます。
これにきな粉をふるなどして食べる場合もある。わらび粉はワラビの地下茎から得られるデンプンだが、高価なので芋、タピオカ、葛などのデンプンを混ぜたものを用いる場合も多いみたいですよ。また、上述の作り方だと、時間をおいたり、冷蔵庫で冷やすなどすると、デンプンの老化により再び固くなってしまうが、トレハロースを混ぜておく事でこれを防ぐことができるそうです。
絶品わらび餅 選
【吉祥菓寮】本わらび餅
京都祇園に本店を構える、きな粉スイーツの専門店で、東京にも出店しました。「吉祥菓寮 祇園本店」は1934年創業の老舗店です。その昔は節分用の豆の販売を行なっていました。時代は流れ、今では看板商品である「わらび餅」をはじめとした美味しい和スイーツを提供しています。
「吉祥菓寮 祇園本店」では、希少な本わらび粉100%に水と砂糖、和三盆のみで作り上げています。その本わらび粉は、南九州に自生する蕨を岩清水で精製したもの。わらび澱粉の生産量が減少していっている中、天然の本わらび粉はは高級素材の一つになっているんです。わらび餅を作る上での多くの工程。これらを機械に頼らず、全て手作業で行っているんです。とても手間暇がかけられた絶品わらび餅。なので、数量限定なんです。
わらび餅は適度なコシがあるのに、とろりんと柔らかいわらび餅に、大豆の香り濃厚なきな粉が絡んでなんとも言えない美味しさです。まぶしてあるきな粉も、特別です。厳選した大豆「ミヤギシロメ」を熟練の技で煎り、豊かな香りと素朴な甘みを生み出しています。素材1つ1つにこだわりと時間をかけているから、特別に美味しいんです!そんなきな粉をふんだんにかけて食べれる贅沢なわらび餅になっています。
【もち蔵家】幻のわらび餅
高知県に、なんと開店1時間で売り切れてしまうという「幻のわらび餅」。開店前から行列ができ、中には近畿や四国各県より買いに来る人がいるほどの人気です。 そんな幻のわらび餅を購入できるのは、「もち蔵家」というお店で、本わらび粉を使い、すべての行程で手作りにこだわっているため、1日に作ることができる数が限られているそうです。
わらび餅は、高純度のわらび粉を使用して、炊き上がったわらび粉を時に大きく、時に小刻みに櫂(かい)を操りながら餅を練りますが、この練り方が熟練の職人にしかできない手加減なのだそうです。 この手加減があってこそ、口溶けのなめらかなわらび餅ができます。また、ふるふるの食感を出すために少し大きめにカットするのもこだわりなんですよ。とろける味わ氏がたまりません。
【峯嵐堂】わらびもち
嵯峨野豆菓司・美味しいきな粉・わらび餅・豆菓子の峯嵐堂。当店は海苔,昆布,豆などの乾物を京都の料亭などに卸す卸問屋として創業している老舗です。とくに豆菓子・きな粉は、すべてこれら厳選された原料を使っているそうです。
更に、わらび餅は畑から手作りした純自家製の本わらび粉で製造しているほどのこだわり様。さらにきな粉は試行錯誤して加工ブレンドしてあるので香ばしい豆の風味豊かな香りがたまりません。
笹屋昌園 本わらび餅「極み」
1918年創業、100年以上の歴史を誇る「笹屋昌園」は、日々の変化に合わせて微調整可能な手作業に現在もこだわる和菓子ブランドです。職人1人1人が本物を目指し、技術や食材を吟味したことで誕生する和菓子たちは絶品!通販で日本全国から注文することができるのも大きな魅力です。
▼本わらび粉を使用した通好みの味わい「笹屋昌園」
本わらび餅「極み」は、国産の中でも最高峰の本わらび粉を使用したラグジュアリーな一品。ボックスの中には伝統製法で作られた究極の食感が詰まっています。付属しているのは、丹波の黒豆から作られる「京きな粉」。絶妙な香ばしさとキメの細かさに定評があり、わらび餅との相性も抜群!宇治抹茶をプラスした抹茶きな粉は、ほろ苦さが効いている通好みの味わいです。
価格 1,944円(税込) 賞味期限:発送日を含み3日間
【店舗】笹屋昌園
【住所】京都府京都市右京区谷口園町3-11
【アクセス】京福(嵐電)龍安寺駅より徒歩約1分
【電話】075-461-0338
【営業時間】10:00~18:00
【定休日】火曜
文の助茶屋「笹包みわらびもち」
京都の東山を散策し、ちょっと一休みしたいという際にピッタリなのが「京甘味 文の助茶屋」です。明治時代の落語家,二代目桂文之助が明治末期に創業したお店で、粋を知る方が足繁く通う独特の空気感を持つ憩いの場♪ 「笹包みわらびもち 祥緑(しょうろく)」はその代表格であり、つるんとした食感と和三盆の甘み、ほのかに広がる笹とニッキの香りがたまりません。
▼ほのかに広がる笹とニッキの香りが絶妙
【店舗】京甘味 文の助茶屋 本店
【住所】京都市東山区下河原通東入八坂上町373【店舗】清水店
【住所】京都市東山区清水3丁目333-3【店舗】名古屋店
【住所】名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋髙島屋6F【店舗】新横浜店
【住所】横浜市港北区新横浜2丁目100番地45 キュービックプラザ新横浜10階
【京みずは】わらび餅
京都の和菓子 京みずはの『わらびもち』。”京みずは”のわらび餅は本物の本わらび粉を使用しています。東京ウォーカーや婦人画報、テレビ東京などメディアでも多数紹介されている、京みずは の看板商品ともいえる≪わらびもち≫です。
贅沢にきな粉をたっぷりかけて。 このきな粉、砂糖が入っていないので甘さは全くありません。 甘みはわらびもちに入っている和三盆のみで、なんともいえない上品な甘さでいくらでも食べてしまいそう。ひんやりぷるぷるで、口の中に入れるとふんわりもちもち。かむとわらびもちの味がじわっと広がります。普通のおもちほど粘りがないので、子供でも食べやすいのがいいですよね。
抹茶のわらび餅にまぶされている抹茶、は苦味や渋みがありません。京都宇治産の高級抹茶を使用しているとのことで、上品な甘さのわらび餅と抹茶がとてもマッチしていてとても美味しいですよ。
【花かまくら】本わらび餅きなこ
岡山県倉敷市にあるわらび餅・串だんご専門店の花かまくら中庄店。毎日、職人が手で練って作る無添加のわらび餅。注文後に焼くことで出来立てを味わえる串だんご。その他、大福、おはぎ、かりんとうまんじゅうなど取り扱っています。
わらび餅は、希少価値の高い純国産の「本わらび粉」を使用することで素材の甘みがあります。きな粉は二度煎りして風味、香りに深みをだしています。毎朝職人が丹念にしゃもじで混ぜながら手で練ってわらび餅を作っているそうです。手練り製法だからでるわらび餅の弾力とコシを堪能できちゃいますよ。
きなこのほかにも、抹茶を練り込んだわらび餅に抹茶きな粉をまぶしてる『抹茶』、ミルクを練り込んだ『ミルク』、チョコを練り込んだわらび餅にチョコをまぶしている『チョコ』と変わり種もあるので新しい味を試してみてはいかがですか?
井筒八ッ橋】京わらび餅 京都ぶらぶら 抹茶
初代津田佐兵衞が業を起こし、歴史がはじまった『井筒八ッ橋本舗』。『井筒八ッ橋本舗』と聞くと誰しもが、八つ橋をおもいだすのではないでしょうか。その八つ橋で有名な老舗から出ているわらび餅。
本わらび粉を使った求肥風のわらび餅でもちっとした食感がたまりません。お味はきなこ、抹茶、柚子の三種類です。夏は冷たく冷やして食べるもより一層美味しくなりますよ。
森のお菓子「新地わらび餅」
豊中市の人気店「森のおはぎ」の姉妹店、大阪駅から徒歩10分ほどのところにある「森のお菓子」。16時半からオープンするお店ですが、ひっきりなしにお客さんが訪れる人気店です。店主のこだわりが詰まった「森のお菓子」にはユニークなおはぎや和菓子が人気を集めています。
森のお菓子のわらび餅「新地わらび餅」は、最初はモッチリ、噛むごとに溶けるように柔らかになっていく独特な食感。お味はあっさりとした甘さと深煎りで仕上げた香ばしいきな粉と、ほろ苦さがわらび餅の甘さを引き立てる抹茶の2種類。大人のためのわらび餅はユニークなおはぎと一緒に、お酒の席への手土産にするのもおすすめです。
価格 きな粉480円、抹茶560円(ともに税込み)
【店舗】森乃お菓子
【住所】大阪市北区曽根崎新地1-1-43 第二大川ビル1F
【営業時間】16:30~売切(夕方から営業)
【定休日】日・祝定休日
【電話】06-6341-2320
鈴懸の抹茶蕨餅
福岡で1923年に誕生した和菓子店「鈴懸(すずかけ)」は、季節ごとの旬な食材を上手く活かし、目で口で季節を感じることができると評判のお店です。初代は「現代の名工」に認定されるなど福岡でもトップクラスの実力を持ち、現在もその技術を受け継いでいます。
夏季限定の福岡県の御茶所・八女で生産された上質な抹茶と香りのよい京黄粉をあしらった「抹茶蕨餅」は、皮むきしてからこし餡にした繊細な餡の旨味が魅力。ぷるんとした生地から餡が透ける姿も涼やかで、幾重にも重なる奥深い味わいが楽しめます。
価格 400 円 日持ち:常温当日
【店舗】博多 鈴懸本店、天神岩田屋店、博多大丸店、JR博多シティ いっぴん通り店、JR博多シティ デイトス店、新宿伊勢丹店、東京ミッドタウン日比谷店、JR 名古屋高島屋店
まとめ
いかがでしたでしょうか?夏といえばわらび餅。ただスーパーで買うのでも十分美味しいのですが、全国にはいろんな種類のわらび餅があるので今回のこの記事を見て是非お取り寄せしてみてはいかがでしょうか。きっと自分好みのわらび餅が見つかるはず。