【2020年最新】今ドラマでも話題の和菓子の世界!そもそも和菓子とは?人気のお店は?

食べて美味しく見ても美しい和菓子ですが、和菓子と言っても、お饅頭、お団子、羊羹、上生菓子など、人によって思い浮かべるものはそれぞれだと思います。今”私たちはどうかしている”という和菓子屋を舞台にしたドラマが始まり、和菓子に興味が出てきた方も少なくはないと思います。さて、 和菓子にはどんな種類があるのでしょうか? 和菓子は、材料や製法で分類されることや、水分量によっても分けられているのです。今回は和菓子について紹介していきたいと思います。

そもそも和菓子とは

和菓子とは、日本の伝統的な菓子を意味し、洋菓子に対抗する言葉です。和菓子は洋菓子に対して生まれたことばであり、バターやミルクを材料に用いた菓子と、肉食禁忌の環境で育てられた穀類、果実、山草本位の菓子を区別して、明治以降に和菓子と称するようになりました。 和菓子の中には、餅菓子やまんじゅう、羊羹、最中、煎餅などが含まれています。 遣唐使が日本に伝えた唐菓子、スペイン、ポルトガル、オランダから伝えられた南蛮菓子も和菓子と呼ばれているそうです。

和菓子の芸術 上生菓子とは

和菓子のなかでも、特にグレードが高い上等な生菓子が「上生菓子」と呼ばれ、特別なお茶の席や贈り物などに使われます。日常的なお茶菓子として出される気軽な生菓子(並生菓子)と比較して、優れた芸術性が特徴です。

特殊な仕上げの方法で四季の風物などが美しく表現された上生菓子は、伝統的な日本の美意識を感じさせてくれます。

上生菓子の種類

上生菓子の種類:練り切り

上生菓子として親しまれている「練切」は、求肥や芋などを白あんに加え、練り上げた和菓子。季節ごとの風物を表す形や色合いなど、変化がつけやすいため、四季折々の雰囲気が楽しめる上和菓子として人気です。

上生菓子の種類:金団(きんとん)

金団は、寒天や芋、粉砂糖などを餡(あん)に混ぜ合わせて練り上げたものを、玉状にした餡の周りに付けた和菓子。

練り合わせた餡は、色鮮やかな「そぼろ」のように綺麗に着色してあり、金団の名前通りの美しいボール状の和菓子です。

上生菓子の種類:薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)

昔、お菓子が貴重なものだった時代に、お殿さまなど身分が高い人へ献上するためのお菓子として使われた薯蕷饅頭。薯蕷芋(じょうよいも)といわれる大和芋や山芋などは、ふっくらとした食感を演出します。

知っておきたい「あんこ」の種類

和菓子といえば、欠かせないのが「あんこ」です。この機会に、あんこの種類や特徴についてもチェックしてみましょう。

小豆あん

小豆で作る餡のことで、一般的に「黒あん」といわれるもの。食感も味や香りも、他の豆で作られる餡より上等なのが特徴です。

白あん

豆の外皮の色が白いものを材料に使ったこしあんを、「白あん」といいます。上生菓子に使われる「練り切りあん」は、白あんに求肥などのつなぎを加えて作られています。

粒あん

小豆の皮をそのまま残して練り上げた餡を「粒あん」といいます。粒あんのなかでも、丁寧に時間をかけて練られて、皮の食感が少ないものは「つぶしあん」と呼ばれる場合もあります。

こしあん

小豆の皮を取ってから練り上げられた餡は「こしあん」と呼ばれます。なめらかで口どけ良い食感が魅力です。

意外に知らない和菓子の「菓銘」って?

和菓子といっても、桜餅やみたらし団子、あられや寒天、そしてあんこを使った上生菓子などたくさんの種類がありますよね。和菓子屋さんで買えるもの=和菓子というざっくりとしたイメージはあるものの、一つ一つに名前があることまではあまり知られていないのではないでしょうか。

例えば、一般的に「上生菓子」と言われている和菓子は「練切(ねりきり)」とも呼ばれることがあります。厳密に言うと、練切は上生菓子に使われる素材の一つなんです。形を作りやすいように白あんなどを混ぜた生地に着色したもので、梅やあじさいなどの花や、紅葉などの葉を作ります。そんな練切を使って形作ったお菓子の名前を「菓銘(かめい)」、「菓子銘(かしめい)」といいます。

夏を彩る和菓子

ぷるぷる水まんじゅう / 創味菓庵

創味菓庵の「ぷるぷる水まんじゅう」は、こしあんを葛粉を使ったもちもちの生地で包んだみずみずしい口当たりが評判で、さっぱりとした生地とやさしい甘さのあんがベストマッチ◎透明感のある涼やかな見た目とのど越しは夏にぴったりです。

住所 〒500-8358 岐阜県岐阜市六条南2-18-8
TEL 058-275-2888
FAX 058-274-1445
営業時間 11:30~16:00 17:00~21:00
定休日 月曜定休

あんみつ / みはし 上野本店

上野広小路は江戸時代に開かれた東叡山寛永寺の領地だったそうです。お寺への参道を不忍池(しのばずのいけ)からの川が横切っていまして、3つの橋が架かっていました。3つの橋で三橋(みはし)、これがみはしの店名の由来であり旧町名でもあります。

昭和23年創業の「みはし 上野本店」は、あんみつが名物。行列ができる人気店ですが、お取り寄せしておうちで味わうこともできますよ。こしあん、えんどう豆、寒天にみつをたっぷりとかけていただけば、ほっとする素朴な甘さに癒されます。

あんみつの他に、みつまめ、豆かんなどもお取り寄せ可能。杏あんみつは、ボリューミーで甘酸っぱい杏がクセになる味わいです。

住所 東京都台東区上野4-9-7
TEL 03-3831-0384
FAX
営業時間 10:30~21:30 (L.O.21:00)
定休日 年中無休

お茶屋の京都 宇治抹茶ゼリー / 千年の香り 千紀園

「千年の香り 千紀園」は、江戸時代末期創業のお茶屋です。日本茶の歴史は、平安の昔805年、最澄(伝教大師)が、中国から持ち帰った茶種を比叡山山麓に植えたことから始まった老舗。
「千年の香り 千紀園」は、「日本茶のふるさと」と称される近江の地で創業し、お茶の販売を主に行っているお店で©す。

江戸時代末期創業の老舗茶屋・千紀園の「お茶屋の京都 宇治抹茶ゼリー」。宇治抹茶の甘みや苦み、旨みなど深い風味を堪能できる和ゼリーです。栗、小豆、白玉も入っているので満足感も◎おうちでアイスをのせてアレンジしてもいいですね!

住所 滋賀県草津市上笠2-11-8
TEL  077-562-3424
FAX 077-565-2280
営業時間 9:30-18:00
定休日 (月~金)土・日・祝日休み

ふるふるミルクわらびもち / 菓子香房・甘泉堂

「菓子香房 大阪・甘泉堂」で生チョコ大福をはじめとする様々なオリジナルスイーツを取り揃えているお店です。他のお店には無いような独自性のスイーツ販売をしています。

一見、洋菓子のようですが、実は「わらびもち」。水の代わりに牛乳をわらび粉と合わせて蒸し、炊き上げて作られています。わらび餅の特徴であるモチモチ感に、洋の素材を取り入れ、和スイーツと洋スイーツを見事にマッチさせた、新感覚のわらび餅!マンゴープリン味・カフェオレ味・いちごミルク味の3つの味が楽しめます。変わり種スイーツが好きな方にオススメの新感覚夏スイーツです。

住所  〒557-0015 大阪府大阪市西成区花園南1丁目4-22
TEL 06-6661-5403
FAX
営業時間 8:00~19:30(日、月、火、水、金、土)
8:30~19:00(木)
定休日 年始3日間

Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア (フライミーザムーン) / 会津長門屋

藩主に菓子作りを命じられ与えられたこの場所で、和菓子ひとすじ170年余。地元の人に愛され続け支えられながら、今では町の風景の一つとなっています。

築100年の変わらぬ作りの店内には、昔実際に使っていた木型や江戸時代の番付表「五幅対」なども展示。コンパクトな店内ながら、なぜかほっと落ち着く和みの空間です。所狭しと並ぶ新作のお菓子やオリジナルの逸品、季節のお菓子等々思わず目移りすること必須です

羊羹のイメージを変えるために作られた長門屋の「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」。この羊羹、切るたびに絵柄が変化していくという驚きの仕掛けが施された逸品。カットする度に、三日月から少しずつ満月に、鳥がはばたく姿へと変化していきます。透き通った部分は錦玉羹、下は羊羹、月と鳥はレモン羊羹で作られています。

パッケージは日本画家・舛田玲香さんの描き下ろしで、fly me to the moonの世界観を表現。心ときめく新感覚のおしゃれ羊羹です。

住所 〒965-0865 福島県会津若松市川原町2-10
TEL 0242-27-1358
FAX 0242-26-4772
営業時間 9:30~17:30
定休日 年末年始を除き年中無休

季菓「天の川」 / 七條甘春堂

慶応元年、京の七口「伏見口」のこの地で初代清七が土産菓子を商いとしたのが 始まりの超老舗。京東山の湧水、清水「音羽の水」に恵まれ、伝統の技は代々受け継いで、京菓子つくりの礎となっています。

茶の湯のお菓子は四季折々の風景を大切に 色々な趣向に沿って伝統的なものから、また新しいお菓子まで様々な和菓子をそろえています。

七夕を羊羹で表現した七條甘春堂の夏の和菓子「天の川」。青い琥珀羹に星をイメージした銀箔を散りばめて、七夕の儚い世界を表現しています。

うっとりするほど美しい、キラキラと輝く天の川。琥珀羹の下は味甚羹と小倉羹で見た目だけでなく、味ももちろん美味しいです。日持ちは25日なので、夏の夜空を感じながらゆっくりと味わいましょう。

住所 京都市東山区七条通本町東入 西の門町五五一番地
TEL 075-541-3771
FAX 075-525-1566
営業時間 9:00~18:00
定休日

フルーツ餅 / 松竹堂

可愛らしい見た目にわくわくする、松竹堂の「フルーツ餅」。国内だけでなく世界中の旬の果物を厳選し、葛系の生地で包んでいます。費用や手間を惜しまず、果物のカットからすべて手作業にこだわり、質の高い和菓子を作り続けています。

季節によってフルーツの種類もデザインも違うというのが魅力。マンゴーは夕焼けをイメージして、キウイや栗は季節に合わせて色合いを変化させているそう。色とりどりのフルーツ餅に心が躍りますね。

店舗名 松竹堂 吹田山田本店
住所 〒565-0821 大阪府吹田市山田東2-36-2
TEL 06-6877-1125(店舗専用ダイヤル 10:00~19:00まで)
営業時間 10:00~19:00
定休日 水曜日

一枚流し麻布あんみつ羊かん / 麻布昇月堂

「一枚流し麻布あんみつ羊かん」は麻布昇月堂で一番人気の涼菓。丹波の小豆を使用したつぶしあんの羊羹に、具材をたっぷり入れたあんみつのような豪華な羊羹です。寒天・求肥・栗がゴロゴロ入っているのがわかりますね。箱に詰まったインパクトと品のある見た目は、夏の差し入れにしても喜ばれそうです。

住所 〒106-0031 東京都港区西麻布4-22-12
TEL 03-3407-0040
FAX 03-3407-0040
営業時間 10:00~18:00
定休日 日曜日・祝日

金魚すくい / 日本橋屋長兵衛

日本橋屋長兵衛の「金魚すくい」は、爽やかなレモンゼリーの中で羊羹の金魚と出目金が泳ぐ姿が涼し気。夏の風物詩をゼリーに閉じ込めた、食べるのがもったいない季節感あふれる和スイーツです。

金魚すくいのデザインパッケージをはじめ、桶の中で泳いでいるような箱の演出も素敵で、夏祭りの金魚すくいの思い出が蘇るよう。お盆の手土産にも喜ばれそうですね。

住所 東京都中央区日本橋室町1-6-2
TEL 03-3242-3030
FAX
営業時間 9:30~18:00
定休日 日曜日

涼風・壇ノ浦 みなそこの詩 / 松琴堂

水色の錦玉羹に阿わ雪を入れた松琴堂の「涼風」夏の澄み渡った空のような繊細な美しさで大人気!松琴堂の代表銘菓である阿わ雪の上品な甘さがうれしい逸品です。手土産として選べば、美味しさと共に季節も一緒に届けられますね。

クリアな錦玉羹にカラフルな練り切りと丹波大納言が浮かぶ「壇ノ浦 みなそこの詩」もおすすめ。壇ノ浦の水底の動きを見事に表現。透き通った錦玉羹が涼し気で、夏の暑さも和らぎそうです。

住所 〒750-0006  山口県下関市南部町2-5
TEL 083-222-2834
FAX 083-235-0100
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日、祝祭日

甘いもの嫌い”も唸る上生菓子

吉はし菓子所

金沢の観光地として名高いひがし茶屋街からちょっと奥へ入った住宅街に、ひっそりと看板をあげている「吉はし」。

「吉はし」は昭和22(1947)年の創業から、主にお茶席のお菓子をつくる受注販売スタイルなので、基本的に店頭販売はしていません。お菓子を購入したい場合は、前日15時までに予約をして、当日お店まで商品を受け取りに行きます。そのため、地元でも“知る人ぞ知る”というお店です。
「吉はし」といえば、やはり“上生菓子”です。餡子だけでつくられることが多いので、甘いものは苦手…、と言うそんな人にこそ是非一度「吉はし」の上生菓子を食べてみてください。
口に入れた途端、みずみずしい餡が舌の上でさらさらと溶け、豆の風味と品のある甘さが広がった刹那、霧のごとく美しく消えてゆく―。
あとには何も残さず、秋の夕暮れに立ち会ったかのような余韻のみが胸に残ります。奇をてらわず、真正面から食べた者を唸らせる圧倒的な“力強さ”、これぞ「吉はし」の凄みなのです。
住所 石川県金沢市東山2-2-2
TEL 076-252-2634
FAX
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日の午後(午前はお渡しのみ)

これを食べると京都を思い出す

老舗が多く軒を連ねる京都の中では、昭和12年開業という比較的新しい和菓子屋さん「京菓子司 笹屋守栄」。

こちらの代表銘菓が上の「笹福餅」です。国産餅粉を使った「求肥」に国産小豆を使用したこし餡が練り込んであり、さらに甘納豆を混ぜ込んだ求肥生地に「お抹茶」「きな粉」「はったい粉」をまぶした3種類の風味が味わえる笹福餅。餡も甘納豆も、全てお店の自家製なんだそう。

京友禅の作家の方がデザインしたという、期間限定販売の上生菓子「京染の美」。

文化勲章も受賞された京都の日本画家、堂本印象画伯や三輪晁勢画伯、ご子息の三輪晁久画伯が特別にお描きになったという原画に基づいて作られているそう。美しい日本画が、より一層京都を思い起こさせてくれます。

住所 〒603-8375 京都市北区衣笠天神森町38
TEL 075-463-0338
FAX 075-463-0339
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜日の午後(午前はお渡しのみ)

まとめ

いかがでしたでしょうか。私たちが普段食べている和菓子ってすごい奥が深いですよね。全国にはたくさんの職人さんがいます。そしてまだまだきれいな和菓子もたくさんあります。お取り寄せができないところもあればできるところもあるので、なかなか行けない、、、なんて方もお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。

菓銘を知りながら食べる和菓子もまた違った楽しみ方ができますよ。