そもそも美容医療とは
美容医療とは、「美容」を目的とした「医療」 のこと。メスをつかったいわゆる美容整形手術（美容外科）、脂肪吸引やバストアップなどのボディデザインの他、レーザー照射による施術、注射・点滴・内服薬の処方など、様々な施術が含まれます。 より分かりやすく伝えるために、「一般的な医療との違い」について、お話させていただきますね。
一般的な医療との違い
一般的な医療はけがや病気を治す、損なわれた健康を取り戻す目的で行われます。病気やけがのときに病院にいって、症状が改善する処置、あるいは悪化を防ぐ処置をしてもらいます。患者にとっても医師にとっても「健康な身体（あるいは精神）」が共通の目的で、患者が医師に対して、治療に対して不満を持つことはあまり多くありません。 一方、美容医療は「美の希望を実現する」ことが主な目的です。この「美の希望」は人によって異なり、一つの正解がありません。同じ「二重まぶたの手術」でも、二重の幅、末広型か平行型かなど、人によって希望が異なるのです。 そのため、美容医療では、たとえ医療的なミスがなくても患者に不満が残るケースが少なくありません。医師から見れば成功した施術でも、患者にとっては「希望とは違う」結果になってしまうことが多いのです。 一般的な医療の診察では、患者は自分の状態（症状）を伝えるだけで、あとは医師に任せることになります。ですが、美容医療では、自分の現在の状態に加え、理想の状態、どうなりたいという希望を精確に伝える必要があります。ですので、美容医療では、診察ではなく「カウンセリング」を受けるのです。美容医療を受ける際は、結果に満足するためにも、カウンセリングで精確に希望を伝えるようにしましょう。 もう一つの大きな違いは、料金。 一般的な医療の場合、ほとんどが健康保険を適用でき、患者の自己負担を抑えることができます。逆に、美容医療の施術はほとんどが自由診療。健康保険を適用できず、施術費用を全て患者が負担することになります。詳しくは改めてお話しますが、健康保険が使えないということは、覚えておいてください。
美容医療レーザーとは
美肌マシンには大きく分けて「光」を使って肌トラブルにアプローチするものと「レーザー」を使ってアプローチするものの2種類があります。
ひとくちにレーザーといっても、さまざまな種類がありそれぞれ異なる特長をもっています。大きく分けると「メラニンなどの黒い色素に反応する波長」と「毛細血管などの赤い色素に反応する波長」の2つに分けられます。シミを肌表面だけでなく、根本からなくしたい場合はメラニンに作用するレーザーを用います。
また、肌の深いところ(真皮上層部)に熱を加えてコラーゲンを生成することで肌を若返らせたり、古い角質を除去するピーリングなどにもレーザーが用いられています。波長を使い分けることで、「シミ」「たるみ」「赤ら顔」「毛穴」「脱毛」など幅広いお悩みを解決することができるのです。
ダーマペン4とは
ダーマペン４は、微細な針で皮膚表皮層を傷つけずに微小な穴を開け、それを修復する「皮膚の創傷治癒力」を利用し、皮膚のコラーゲン線維を増やし、若々しい滑らかな肌に導く治療法の一つです。また、微細な穴が開いた状態で美容成分を塗布することで、美容成分がより早く、効率的な吸収につながります。
『お肌の自己回復力による若返り効果』と、『美容成分を皮膚に浸透させる』という相乗効果で、お肌のハリ・弾力性を高め、毛穴を縮小し、肌質改善に高い効果を発揮します。
microneedling マイクロニードリングについて
マイクロニードリングとは、皮膚の再生を促すために極細針で皮膚に創傷（きず）を作る治療法です。私たちの皮膚は、傷が生じるとそれを治そうとする自己回復力（創傷治癒力）を持ちます。そして創傷治癒の過程で、新しい組織を形成するコラーゲンとエラスチンの生成が促され、若々しい皮膚に生まれ変わります。
ダーマペン４のメカニズム
STEP 1
ダーマペン４は合計で16本の極細針があり、1秒毎最大1,920個の微小な穴を皮膚に生成します。
STEP 2
皮膚に微小な穴を作ることで生じる微小損傷は、線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンを生成する治癒過程を引き起こします。
STEP 3
より多くのコラーゲンとエラスチンが産生されることで、ハリ・弾力があり、毛穴や小じわの目立たない若返ったお肌をもらたします。
Point：さらに、微小な穴から美容成分をより早く、より効率的に浸透させることで即効性のある美肌効果が得られます。
ダーマペン４にできること
出来ること①:光老化の防止
表皮層を傷つけず安全な治癒反応を促すことで、自然なコラーゲンとエラスチンの生成を促します。
ダウンタイムはわずかでありながら、毛穴・小じわの減少、ハリ・弾力のアップ、透明感のあるキメの整ったお肌へと導きます。
また、目元・口元など、これまでの施術で解決し難かった部位にも効果的です。年齢のでやすい首の小じわ・質感の改善も期待できるんですよ。
出来ること②:ニキビ跡など瘢痕の改善
ダーマペン４には専用の瘢痕設定と、深部の萎縮性瘢痕の修正のためのプロトコルを搭載。針の穿刺深度は最大3.0mmにすることが可能であり、ニキビ跡、火傷による拘縮、手術後の瘢痕などを治療できます。
出来ること③:肝斑・色素沈着
一部のレーザー治療とは異なり、ダーマペン４は熱損傷と色素脱失のリスクがありません。皮膚に1秒毎最大1,920個の微小孔を作成し、細胞機能の正常化を促します。メラニン色素がターゲットにされるため、治癒過程においてお肌の色ムラが均一になります。さらに、美白成分を皮膚深部に浸透させることで透明感のあるお肌へと導きます。
レーザー治療を受けにくい濃い色のお肌の方、色素沈着過剰の素因のある方にも効果的です。
こんな方におすすめ
こんな人におすすめ①:ニキビ痕が気になる
こんな人におすすめ②:毛穴の開きを引き締めたい
こんな人におすすめ③:肌質改善したい
こんな人におすすめ④:しわ・小じわ・くすみが増えてきた
こんな人におすすめ⑤:お肌のハリや弾力がなくなってきた
こんな人におすすめ⑥:目元・口元・頬の小じわが気になる
ダーマペンの仕組み
仕組み
針を垂直に出し入れすることで、皮膚へ余分なダメージを与えることなく自己再生を促します。皮膚の浅い部分への注入はもちろん、真皮層まで届く最深3.0ミリまで治療でき、ニードルの深度を0.1mm単位で調整可能です。痛みやダウンタイムについてのご希望を伝えながら施術を受けられます。
効果
『ダーマペン 4』は、施術の方法によってニキビ、ニキビ跡、毛穴の開き、シミ、シワ、たるみ等のさまざまな肌悩みの改善が期待されます。また、肌のハリやツヤ等の美肌ケアや定期的なエイジングケアとしてもご利用いただきやすい治療です。
施術１回でも効果を実感できますが、目的や症状によっては数回の治療をおすすめいたします。
薬剤の組み合わせで希望の肌へ
ダーマペンにプラスで使う薬剤を組み合わせて選択することでより希望の肌質を目指すことができます。
ベネブ
細胞レベルで若々しい肌へ促す成長因子
「BENEV（ベネブ）」を塗布してから『ダーマペン4』で肌の深部へ導入します。成長因子をはじめ、ヒアルロン酸などの湿成分、ペプチド、ビタミン類が豊富にブレンドされた製剤「BENEV（ベネブ）」と『ダーマペン4』を組み合わせることで、肌の新陳代謝を促し、小ジワなど肌悩みを改善し、滑らかでやわらかい肌、ハリやツヤのある若々しい肌へ導きます。深さによっては3～7日程度赤みがでます。
マッサージピール
ずっと触っていたい、滑らかな美肌へ
『ダーマペン 4』の施術をしてから『マッサージピール』の施術をしていきます。
ツヤ ハリ感 ワントーンUPなど、美肌効果が期待。ヴェルベットのような滑らかな肌を目指す場合は、肌の表層部へアプローチする施術のため赤みがでることがありますが、翌日にはメイクでカバーできます。
なかなか改善されにくい深いニキビ跡の改善を促す場合は、アプローチする深さによってダウンタイムは異なり、赤みやかさぶたができることがあります。
PRP
皮膚再生療法との組み合せで毛穴、クレーター肌、ニキビ跡を美肌再生
『ダーマペン 4』の施術をしながら自身の血液中に含まれる血小板を使った『PRP（多血小板血漿）』を導入します。ニキビ跡や凹凸ができた肌、開きすぎた毛穴のように肌の代謝機能が低下した部分を再生し若々しい肌を取り戻します。治療部位は赤みやかさぶたができることがあります。アプローチする深さによってダウンタイムは異なります。
アムニオジェニックス
ニキビ、ニキビ跡、毛穴の改善で至高の美肌効果
『ダーマペン 4』の施術をしてから、気になる部分をメインに「アムニオジェニックス」を塗布し肌の深部へ導入します。ヒトの羊膜という胎盤由来のコラーゲン性の膜から作られている製剤「アムニオジェニックス」と『ダーマペン4』を組み合わせることで、ニキビ、ニキビ跡、毛穴、小ジワなど悩みを改善し肌再生を促し美肌目的に最適な治療となります。深さによっては3～7日程度赤みがでます。
ダーマペン4の実際の施術の流れ
実際に受けた際の施術の流れを説明していきたいと思います。
※感想はあくまで施術を受けたわたし個人の感想です。
痛みやダウンタイム、効果などについては個人差がございますので、ご参考程度にご覧頂けましたら幸いです。
処置までの流れ
洗顔をします。
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麻酔クリームを塗布してしばらく待ちます。（約１５分ほど）
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施術開始・痛みは？
麻酔が効いてきたころにいよいよ施術にはいっていきます。
施術前に施術用の美容液を塗ります。
ダーマーペンの滑りを良くし、ダーマペンの施術により有効成分がお肌の奥まで届くようにします。
あくまで個人の感想ですが、施術中はチクチクとした痛みはあるものの麻酔が効いているため我慢できる痛みなんですよ。なのでそこまで怖い”という印象はないです。
お顔全体にダーマペンを当てている施術時間としては今回は１０分もかからない程度だったかと思います。
直後のお肌は赤く腫れていて、ポカポカするような感じです。今回私が行った時の出血は頬の部分に少しだけでした。
アフターケア 赤みは？
シートマスクをつけてしばらくクールダウンします。（約15分）
施術後６時間は洗顔ができないためマスクをして帰宅しました。この時期はみんながみんなマスクをつけているためマスクに違和感なく帰ってこれました。
施術直後は赤みが出たのでびっくりしましたが、２時間したころには赤みも徐々にひいてきました。さらに、翌朝には一部出血したところを除いてほとんど赤みは気にならなくなりました。
しかし、ダーマペン4をしたこの日は乾燥が気になったのでしっかりと保湿をしながら様子をみていきます。
赤みが落ち着いてきた頃から、徐々に潤いや、もっちり感、肌のハリを感じるようになり、よく見ると残っていた内出血のようなものも、３日後には消えていきました。
治療間隔
1回の治療で肌質の改善を実感していただけますが、最良の結果を得るには、4週間ごとに治療を繰り返すと効果的です。4週間間隔で4回の治療を行った後、コラーゲン生成の速度が速くなり、滑らかな質感が得られます。
※効果の感じ方には個人差がございます。
施術後の注意点
注意点①：施術後は日焼けを避けてください。SPF30以上の日焼け止めを使用し、帽子を被ることもおすすめです。
注意点②：皮膚の角質を除去するピーリング作用のあるものや、アルコールベースのスキンケア製品は使用しないでください。施術後は、皮膚を治癒する時間が必要になります。ピーリング剤を使用すると、より不均一な穿刺や損傷が生じ、治癒時間が長くなり、悪影響が生じる可能性があります。
注意点③：ハイドロキノンやレチノール製品の使用は施術から5日後に再開してください。
注意点④：パウダーファンデーションは翌日より可能です。
注意点⑤：当日の洗顔は、ゴシゴシ擦らず優しく洗うようにしてください。
施術を受けられない方
- 妊娠中の方
- 施術部位に感染症・皮膚炎・皮膚癌がある方
- 金属アレルギーがある方
- ケロイド体質の方（肥厚性瘢痕は施術可能です）
- 重症の糖尿病・膠原病の方
- イソトレチノインを内服中の方
- キシロカインアレルギーがある方は、事前にお伝えください。
よくある質問
| Q | 以前ダーマペンを受けた知人によると、ダウンタイムが長かったと言っています。雑誌で最新機種が出たと聞きましたが、ダウンタイムはどれくらいでしょうか？ |
| A |
最新機種となる『ダーマペン4』は、前機種よりダウンタイムが少なくなりました。 前機種よりも針が細く、本数が増え、穿刺深度、穿刺速度が進化しました。ダウンタイムが気になる場合、針の深さを浅くするなどお一人おひとりに合わせて調整することが可能となります。 『ダーマペン4』だけでも十分な効果は期待できますが、組み合わせ治療もあります。 |
| Q | ダーマペンは、1回でも効果を実感できますか？ |
| A |
1回でも効果を実感できます。 選ぶメニュー内容にもよりますが、1回でも効果をご実感しやすい治療です。 継続をご希望の場合、オザキクリニックでは、2～4週間間隔で5回前後の施術を目安として、その後も定期的にメンテナンスを受けるとこがおすすめです。 |
| Q | 『ダーマペン4』はとても痛そうですが、実際どのくらい痛みがありますか？ |
| A |
麻酔クリームを塗布するなど、極力痛みを感じないように配慮して治療を行います。 施術前にクリーム麻酔をしっかりお顔に塗布しますし、施術中も医師が痛みの度合いを確認しながら針の深さを調整してくれます。 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。美容医療を受けたことがない方でもこの記事を読んで、美容医療がどういうものかが理解できたのではないでしょうか。更にレーザーを受けるメリットデメリットも分かった上できれいに毛穴を消してみてはいかがでしょう。『カウンセリング』がしっかりあるので、相談もできますしなおかつきれいになれるならいいですよね。